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Orgelsonaten

オルガンソナタ


 ラインベルガーの代表作として筆頭となるのが20曲を数えるオルガンソナタ群である。ラインベルガー自体は大バッハの平均律クラヴィア曲集になぞらえて、24の調全てにおいてオルガンソナタを書き上げたかったのだが、それは道半ばで終わってしまった。

 

 彼がオルガンソナタを書き始めた理由などは今ひとつわかっていない。幼少のころから教会のオルガニストを勤め、妻ファニーをして「最も大事思っている楽器がオルガン」と言わしめたにもかかわらず、そもそもラインベルガーはオルガンソナタ第1番を作るまでめぼしい作品を書いていない。習作期にいくつか書いた程度である(JWV3、10、13、16、151ぐらい)。彼は先達たちのようにオペラ・交響曲作曲家になりたかった節がある。初期の作品番号が付され作品カタログを見るだけでもその傾向はうかがえる。絶対音楽よりも標題音楽が好きだったのかもしれない。しかし劇場というものや、リスト、ワーグナーに代表される先進的な音楽は性格的に合わなかったのだろう。特に結婚後は独自の新古典主義的な道を歩むことになる。

 

WebMasterはオルガン音楽(いやその他もそうだが)に関しては俄かで、その歴史をひも解くにはあまりにも力量がないが、可能な限り語ってみたいと思う。


オルガンソナタ5倍の法則

なんとなく気になったのでメモ的に(もしかして、みんな知っててそんなに大したことないのかも)。


 ラインベルガーのオルガンソナタの癖として、第二楽章は基本的にPastrale的に3拍子系となると考えていい。3/4、3/8、6/8(6/8は二拍子か?)。ただし#5、#10、#15、#20の4曲、つまり5の倍数のソナタは3拍子系にならない。2/4か4/4になる。この法則から漏れるの#11の第二楽章"Cantilene"だけ(4/4)である。


 また、5の倍数ソナタの終楽章はフーガを採用しないことも特徴である。ただし#15は"Reicercare"だが要素として34小節目の Con moto からは(小)フーガが組み込まれている。