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Suite in c op.149


組曲 ハ短調, op.149 - オルガン、ヴァイオリン、チェロ(そして任意の弦楽五重奏)ための

  1. Con moto
  2. Thema mit Veränderungen. Molto Adagio
  3. Sarabande. Andante
  4. Finale. Con moto

 組曲 ハ短調 op.149は元来オルガン、ヴァイオリン、チェロのための三重奏作品である。作曲の契機はフランスのオルガニスト・作曲家アレクサンドル・ギルマンの薦めであった。ラインベルガーにしては珍しく、まず第二楽章(「Thema mit Veränderungen 主題と変奏」)の主題から着手され1887年2月22日に下書きが完成した。残りの3つの楽章はオルガンソナタ 11番 ニ短調 op.148の完成(1887年4月11日~5月5日)を待たねばならなかった。翌6月には浄書が完成している。同年中にライプツィヒのキストナー社より出版された。ヴォルフガング・ホッホシュタインによると「Suite 組曲」というタイトルは時代遅れなのだそうだが、これは第三楽章「Sarabande」に起因してるようだと述べている。


 正確な日にちはわかっていないが、最初のトリオのバージョンは、ライプツィヒ音楽院の教授でゲバントハウス管弦楽団のオルガニスト・パウル・ホーマイヤーによる1888年2月上旬の手紙から、同年1月にゲバントハウス管弦楽団によって執り行われ、成功を収めたことがうかがえる(彼はオルガン協奏曲1番の初演にも関わっている)。ただしこの際ホーマイヤーは20丁のヴァイオリンと10丁のチェロと共に演奏したという。


 この曲は任意の弦楽五重奏を伴うバージョンがある。正確なところはわかっていないが、弦楽五重奏を付け加えるアイデアはホーマイヤーの提案ではないかと言われている。弦楽五重奏バージョンの最古の演奏記録は、1891年2月23日にオットー・ハイブラー(org)、ベンノ・ワルター(vn)、フランツ・ベンナト(vc)、ルードヴィッヒ・アイブルの指揮によってミュンヘンにて行われた。このヴァージョンだと特に第四楽章において「火曜サスペンス劇場」のオープニングを連想してしまうので、WebMasterは勝手に「火サス」と呼んでいる。


 キストナー社の求めにより、1891年3月24日に他の多くの自作のようにピアノリダクション・ヴァージョン完成させている。ただしオルガン協奏曲など他の作品とは異なりピアノ1台四手連弾バージョンではなく、2台のピアノのために編曲されている。


 また最初の提案者ギルマンだが、スイスの作曲家カシミール・マイスターがラインベルガーに送った手紙によると、1892年5月5日、自身のオルガン、ソリストBennequinとBaretti、そして(弦楽?)オーケストラによってパリ(旧トロカデロ宮殿か?)にて演奏を行ったという。「どの楽章も好評で万雷の拍手」だったと伝えている。