序にかえて

Ks Ricercare

2014 Oct

 

 ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガーのファンサイトをここに作りたいと思う。作成の動機としては、ラインベルガーは合唱ではそこそこ人気のある作曲家であるにもかかわらず、その生涯や作品がほとんど知られてい無いことを危惧したからである。殊に日本語版Wikipediaには2013年夏まで致命的な間違いがあったため、長らく誤った知識が広がっていた。そのため多くのサイトにて誤った知識が引用され、プロの音楽家でさえその紹介文に誤用もあった。またラインベルガーが紹介されたサイト・ブログでも、一見まともそうに見えて一か所は必ずと言っていいほど間違いがあるものが散見される。ひどいものになると、大学の紀要(?)に掲載された論文が間違いだらけものまで存在する。大間違いだらけの演奏会プログラムの解説もあった。

 

 特に言及したいのはラインベルガーを自身のレパートリーにしていると思っている節がある一部の合唱指揮者たちである。名指しはしないが、彼・彼女らは多くの合唱団員を前にして、なんらラインベルガーという作曲家がどんな人なのか触れたりしていないのではないだろうか? おそらくラインベルガーの生涯など彼・彼女らにはなんの興味もないのであろう。想像するに「短いから。手軽だから。優しいから」選曲しているだけなのだろう。それはキリスト教音楽に対する無知もあるのだろうが、いたずらに五線譜を追うだけで、例えばラインベルガーのミサ曲に存在する落とし穴には気づいていないだろう。誰もこの落とし穴に気づいていないように思えるのは、彼・彼女らの怠慢である。

 

 なお多くのオルガニストはあまりラインベルガーをレパートリーとはしていない。そして多くのオルガニストはほとんど女性である。WebMasterは男女不平等主義者であるので、あまり非難したくない。むしろお友達になりたい。

 

 「素晴らしく、そして誰も知らない」とその作品を評したのは弟子のAugust Schmid-Lindner(1870-1959)だが、現在の日本でも正に彼自身のことである。非常に残念なことである。この「誰も知らない」ラインベルガーが不憫でたまらず、今回のサイトを立ち上げた次第である。ラインベルガー理解のための一助となれば幸いである。


 WebMasterは語学力に不自由しているため、基本的に英語での文献しか読みこなしていない。その多くはCarus-Verlag,Sthttgartにより刊行された『Josef Gabriel Rheinberger Sämtliche Werke』各巻における英語序文である。但しまだこの巨大な山脈も道半ばの3/4である。脚注や図版、批判的報告もほとんど参照していない。そして各種CDのブックレットである。しかもその英語読解力に関しても、理解度はおそらく6~8割程度ではないかと思わる(そもそも読んだ端から忘れている)。だから孫引きだらけである。またラインベルガーに関する基本的文献としての

 

『Josef Rheinberger』 Theodor Kroyer, BOBLIOLIFE
『Gabriel Josef Rheinberger als Antipode des Cäcilianismus』 Hans-Josef Irmen
『Briefe und Dokumente seines Lebens』 Harald Wanger / Hans-Josef Irmen Hans Schneider
『Die Orgelwerke Josef Rheinbergers』 Martin Weyer Noetzel

などは基本的に調べていない(いや正確にはKroyerは5Pほど読んだ)。

 

 故にWebMaster自身による間違いや、必須であるべき事項が漏れているかもしれない。いや実際問題として漏れている。また一部の事項については情報に錯綜もみうけられる。素人の趣味の範囲内のものでしかない。出来る限りミスは避けたいが、それはどなたか徳の篤い方のご助力を賜り、ブラッシュアップできれば幸いである。まだまだ構築中ではあるが、徐々に充実させていきたい。

 

 今現在では個人的に活動を行うばかりなので、匿名氏とさせていただく。


 もし可能であるのならば、ラインベルガーを広く紹介し、その音楽を普及するための「日本ライベルガー協会」など、ある程度まとまった組織ができないかな~。金も人脈もないけれど orz。あと、どなたかKroyerやIrmenなどによる伝記から、まともな日本語伝記を作ってくれないかな~。


Help Me!

皆様へお願い

<(_ _)>

その1

 前から思っているのですが、ネット上で「ラインベルガー」と表記するとき、「ラインベルガ―」と書かないでください。お分かりでしょうか? 「ラインベルガー」の「ガー」が「ガ―」になっているサイトをたまに見かけるのです。特にプロの方のサイトに見受けられます。「ー」が「―」。「音引き」が「全角ダッシュ」になっているのです。ですのでググったとき一発で引っかからないのです。情報収集が遅れてしまいます。またなんとかヒットしてたどり着いても、ページ内検索をしたときにこれまた引っかかりません。「ラインベルガ」で調査することになり面倒くさいんです。


 お願いしますから、「全角ダッシュ」にしないでくださいm(_ _)m。そもそもなんで「全角ダッシュ」になっちゃうのかがわからないのですが。特に某在京私立音大とその関係者。ここはひどいです。どっからコピー&ペーストしているのか、IMEの辞書がぶっ壊れているのかわかりませんが、いい加減にしてください。見ててこっちが恥ずかしくなります。無自覚すぎますよ。m9(`・ω・´)


その2

 どうせどなたも読まないと思いますが、一部の声楽家の方にお願いします。

 これまた前から思っているのですが、たまに「ラインベルガーのレクイエムのソリスト」と自身のプロフィールに載せていらっしゃる方をお見かけしますが、どのレクイエムなのかちゃんと表記してください。ラインベルガーは少なくとも、3曲のレクイエムを出版しています。で、おそらくほとんどの方は最後のop.194を演奏されたのだとは思います。国立音楽大学声楽専修合唱演奏会に出演された方や、本当にop.060の『大レクイエム』を本邦初演された方はおっかけられるのですが、その他の方の場合はさっぱりわかりません。『大レクイエム』の場合は国内での演奏において歴史的な意味合いを持ちますので、重要なんですよ(まだ2回しか演奏されていないはずなんですから。みなさんチャンと表記してもらいたいです)。その1と同じでこれまた無自覚すぎます。さして思い入れがないならいっそ書かない方がいいです、混乱を招くばかりですから。それともわざとなんでしょうか? どっちかはっきりしてくださいo( `Д´)o。もしたまたまこの駄文を読んだあなた。もしそんな声楽家のプロフィールをどこかで見かけたら、鼻で笑いましょう。こいつ何も考えてないとm9((^ν^;))。あと初演ならまだしもop.194ぐらいで...(ノ∀`)

 ここでぼやかず直接言えって? 一度は問い合わせを試みてるんだよo( `ω´;)o