ラインベルガー:合唱曲受容史

 最近はオルガンづいているが、WebMasterは主戦場を合唱にしている。本項ではラインベルガーの合唱曲演奏受容史をまとめてある。ただしインターネット上で確認できたものだけなので、これ以外に記録に残っていない演奏が存在するかもしれない。またほとんど演奏団体に確認はとっていないため、ありえないが間違いが存在するかもしれない。その点はご容赦願いたい。もし「おらっちの合唱団の方が古いっぺ!」とおっしゃる団体がございましたら、ご連絡いただきたい。掲載させていただきたいと思う。また、勝手に掲載しているので、差し障りがあれば削除を行う。またurlも先方の都合でリンク切れになるかもしれないので、その点もお含みいただきたい。


 なお、オルガン曲はレパートリーとして合唱よりも古く入っているはずなので、その受容史を追うことは不可能と判断し、追っかけてはいない。その他の器楽曲についても追いかけていない。


 やはり特筆すべきものは87年の京都ゲヴァントハウス合唱団と90年代の3件の演奏であろう。このころWebMasterは必死になって『ミサ曲 変ホ長調 op.109』の楽譜を探していたのだが、全く手がかりがなかった時代であった当時はCarus社が楽譜出版社であるとつゆとも思っていなかったし、日本一の蔵書を誇る銀座ヤマハ、本郷アカデミア・ミュージックなどには入っていなかった。京都のパナムジカのカタログにもなかったはずである。そもそもラインベルガーよりも別の近現代作曲家探していたから、今思えば本気度が足りなかったと忸怩たる思いである。

 

*括弧内の名前は指揮者。一部曲が重複しているような気もするが、寝ながら作っているので気にすんな。一応重要と思われる演奏会をピックアップしてみた。


いきなり番外編

1896年12月12日

瀧廉太郎により、ピアノ曲『三つの性格的小品 作品7』の1「バラード」が国内にて演奏される。

「第八ピヤノ独弾 ラインベルゲル氏作バラードは将来多望の公評ある瀧氏の演奏なり全体ピヤノ独奏は未だ邦人多数の好尚に適はざるが如く従って奏者の骨の折るゝ割合に聴者に喜ばれざるが常なれど此演奏は然らずして彼れ少壮可憐の奏者が静に演壇に上りて弾奏を始めしより終りまで能く聴者の耳を傾けしめたる技?実に天晴末頼もしを言ふの外なし奇語す氏は声楽に於ても亦器楽に於ても芸術家たるの資を具備せる者の如し望むらくは自重自愛益々其技を切磋し其芸を琢磨せよ苟にも小成に安じ小長に慢るは特に芸術界の大禁物たると忘るなくんば幸いなり。」雑誌「おむ賀久(音楽)」(第74号、明治30年11月)

http://albert31st.blog104.fc2.com/?mode=m&no=363 より

まだ作曲家存命の時代である。これがもっとも古い記録か!?



1987/09/19

京都ゲヴァントハウス合唱団(林達次)

第3回京都国際交流音楽祭  京都教会

苦悩

http://www.geocities.jp/sn1003sn/playlist.html

Fünf Hymnen op.140 No.1のTribulationes か?

 

1991/09/18

東京セイントアカデミー合唱団(宮下正/三浦はつみ)

東京・イグナツオ教会

チャリティコンサート

Stabat Mater g moll, op.138

http://www.saintacademy.sakura.ne.jp/

 

1992/12/10

アカデミカコール(東京大学コール・アカデミー定期演奏会にて)

東京芸術劇場

ミサ曲 変ロ長調 op.172

http://homepage2.nifty.com/chor/arch-ac.html

 

1993/04/12

スコラ・カントールム(花井哲郎)

聖心女子大学講堂

ミサ曲 変ホ長調 op.109

http://www2.gol.com/users/schola/images/concerts/c25.htm

(おそらく日本でラインベルガーを最初に紹介した解説があるが、後半部分に難あり)

 

1993/09/19

アンサンブル・クライス(ヴァルター・ヨハネス・ベック)

新宿文化センター大ホール

ミサ曲 変ホ長調 op.109より 「キリエ」「グローリア」

http://www.ensemble-kreis.com/history/view/19

 

1994/06/18

早稲田大学混声合唱団/同志社学生混声合唱団・交換演奏会(八尋和美)

長岡京記念文化会館

ミサ曲 変ホ長調 op.109

http://www.soukon.com/WS-Hist.html

http://doshishaccd.web.fc2.com/history/joint1999.html

 

1995/04/21

女声合唱団 コーロ・アウローラ(五十嵐修)

ミサ曲 イ長調 op.126

http://blog.livedoor.jp/coroaurora/

 

1996/07/13 New

男声合唱団「響」(指揮:水谷俊二/兼松千里)

名古屋市民会館中ホール

ミサ曲 変ロ長調 op.172

http://ameblo.jp/aichi-hibiki-gc/entry-12061515258.html

 

 

1996/07/31

アンサンブル・クライス(樋口隆一)

旧東京音楽学校奏楽堂

『五つの賛歌』op.140より

「Tribulationes わが心の苦悩」

「Dextera Domini 神の御腕」

「Ave Reginaめでたし天の女王」

http://www.ensemble-kreis.com/photo.html

 

1997/01/26

クローバークラブ(市島章三)

京都コンサートホール

ミサ曲 ヘ長調 op.190

http://www.youtube.com/watch?v=FIv5cetW1jQ

 

1997/03/?

バッハ室内室内合唱団(片山光由)

Ave Regina (5つの讃歌 op.140の4か?)

http://music.geocities.jp/bachchamberchoir/bachrireki/Bachrireki.html

 

1997/06/15

所沢メンネルコール(指揮:斎藤令/深澤啓子)

ミサ曲 変ロ長調op.172

http://www.tokomen.jp/ensoukai11.html

 

1997/06/15

女声合唱団ジュディ(岸信介)

ミサ曲 ト短調 op.187

紀尾井ホール

http://jeudi.sunnyday.jp/index.html

http://ooba.jp/OBA/e9706.html の情報より

 

1998/11/07

合唱団Coro Olracci(野村慎一郎)

ミサ曲 ヘ短調 op.159

ルーテル市谷センター

http://www.geocities.jp/coro_olracci/concert.html

 

1999/01/17

ミルテの花女声合唱団(クローバーコーラス)(福島章恭)

ミサ曲 変ホ長調 op.155

横浜みなとみらいホール小ホール

https://www.youtube.com/watch?v=zX8EfWZLN_E

(動画はKyrieとGloriaだが当日は全曲演奏している)

 

1999/10/23

東京アマデウス合唱団(齋藤明生)

スターバト・マーテル op.138

石橋メモリアルホール

http://homepage2.nifty.com/Amadeus/index.html

(伴奏に弦楽合奏を使っていないので、オルガン伴奏のみの演奏の模様。最古の記録)

 

1999/12/06

早稲田大学混声合唱団(八尋和美)

スターバト・マーテル ト短調 op.138

http://www.soukon.com/WS-Hist.html

(東京クロイツ室内合奏団・弦楽伴奏を使った最も古い記録)

 

2000/06/25

越谷女声合唱団(安藤伸二)

リリア音楽ホール(川口)

ミサ曲 イ長調 op.126

http://www4.plala.or.jp/kfc/30konzert.html

 

2001/03/18

合唱団AUG(岡村好和)

大津市民会館

ミサ曲 ヘ長調(Missa brevis)op.117

http://www.jungle.or.jp/augment/sound_MP3/rein-1-2.htm

全曲は05/20にやはり大津市民会館大ホールてに演奏されてる

http://augment.fc2-rentalserver.com/31_concert/15thcon/15thconcert00.htm

 

2000/07/11

東京オラトリオ研究会(Horst Meinardus)

http://kammer.ne.jp/oratorio/kiroku.html

レクイエム 変ロ短調 op.60

(本邦初演。東京オラトリオ研究会は郡司博指揮にて翌年11/12に再演している)

 

2001/07/21

フラウエンコールかがわ(薦田義明)

ミサ曲 ト短調 op.187

http://frauenchorkagawa.web.fc2.com/ayumi.html

 

2001/09/16

ヨハン・セバンスチャン・カンマーコーア・ヨコハマ

カザルスホール

待降節のための9つのモテット op.176

http://jskcy.sakura.ne.jp/con_47.shtml

 

2001/11/25

ラインベルガー・メモリアル合唱団(女声合唱団「シャン・クール」+公募研修団員)(篠田義昭・吉日孝古麿)

神奈川県民ホール<小ホール>

ミサ曲 イ長調op.126

ミサ曲 変ホ長調 op.155

ミサ曲 ト短調 op.187 他

http://www.geocities.co.jp/MusicHall-Horn/5757/BC01.html

 

2002/06/30

東西四連合同演奏(指揮:藤井宏樹/大竹久美)

昭和女子大人見記念講堂

ミサ曲 ロ長調 op.172

http://www.wagner-society.org/library/library_4ren_adsl.htm

 

2002/10/?

コードリベット・コール

東梅田教会

3つの宗教曲 op.69

http://www.quodlibet-chor.org/%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-archives/

 

2004/11/22

アンサンブル・ピアチェーレ(金井敬)

東京文化会館小ホール

Maitag op.64

http://members.jcom.home.ne.jp/ymdtoshiko/info_9.htm

 

2005/07/03

広島中央合唱団(寺沢 希)

エリザベト音楽大学セシリアホール

ミサ曲 ホ長調 op.192

http://hiroshimachuochor.web.fc2.com/rekishi.html

 

2005/10/30

大阪センチュリー合唱団(本山 秀毅)

ピアノ/坂本久美

ソプラノ/山添元子, バス/萩原寛明

大阪センチュリーオーケストラハウス

ベツヘレムの星 op.164

http://blog.livedoor.jp/cco/archives/2005-09.html

 

2007/08/09

ヴォーカルアンサンブルKyoto

ヴォーカルアンサンブルKyoto第1回演奏会

青山音楽記念館 バロックザール

Wasserfee op.21

Lockung op.2

http://blog.goo.ne.jp/musikschule-kousien

(Lockung はop.25の間違いと思われる)

 

2007/09/24

JYD記念オーケストラ&合唱団(高畠浩)

スターバト・マーテル ハ短調 op.16

(スターバト・マーテル ト短調 op.138も同時に上演)

http://jydmusic.web.fc2.com/concert/proghist.htm

 

2011/02/20

関西学院グリークラブ(本山秀毅)

第79回関西学院グリークラブリサイタル

兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

男声合唱曲集

Drei Wanderer 3人の旅仲間 (WoO 11)

Im Märzen 3月に (op.85 Nr.4)

Lied der Schmiedegesellen 鍛冶職人の歌 (op.130 Nr.5)

Waldmorgen 森の朝 (op.90 Nr.1)

Cantate 歌え (op.125 Nr.2)

(作品番号はWebMasterによるもの)

 

2012/12/01, 12/07

英国大使館合唱団(スティーブン・モーガン

BECフェスティバルオーケストラ

カトリック目黒教会(12/01)

明治学院チャペル(12/07)

ベツヘレムの星 op.164

http://www.bec.ac/

オーケストラ演奏によるフル演奏

 

 

2014/03/23

第7回声楽アンサンブルコンテスト全国大会2014

福島市音楽堂

ミサ曲 ハ長調 op.169

Kyrie, Gloria, Agnus Dei

郡山第五中学校

http://echoesofnotes.blogspot.jp/

http://www.minpo.jp/news/detail/2014032414680

弦楽・フルート・クラリネット・オルガン

(抜粋及び伴奏は管の一部(オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン)がオルガンで代用、打楽器なしの演奏とのこと。オルガンを使用するなら木管もいらないことを分かっていないのかもしれない。もしくはポジティフオルガンに、該当するストップがなかったのか。けれどもおそらく本邦初演。Agnus Deiのテノールソロってなんだ? 基本的にAgnus Deiにソロはない。65小節目のL'istesso tempoのところの"dona nobis pacem,"か? ラインベルガーは割に寛容な人だったから、曲をいじっても「いいよ、いいよ」といいそうだが、ちゃんと説明がなされていたのだろうか? 一般的な曲ではないから、一つ間違うと観客がその演奏がオリジナルと勘違いしてしまうのだが。

ちなみに声楽アンサンブルコンテストのHPを見てもさっぱり要領を得ないのは何とかならんのか? どこが何を歌ったのかさっぱりわからん。主催者はアホなのではないだろうか?)

http://www.vocalensemble.jp/index.html